同級生の白石隆と結婚した陽子は、大手通販会社の渉外課に勤務していた。
ある日、督促業務で逆恨みをした客が自宅におしかけ襲われそうになったところを夫の帰宅で未遂に終わった。しかし、夫はこのときの悲惨な妻の光景を忘れることが出来ずにいた。一方、妻陽子はふとしたきっかけで知り合った祐介と再会をきっかけにメールの交換が始まっていった。弁護士渋沢誠司の存在に心癒されながらも祐介とのあいだで心揺れ動いていた。心底には、夫、隆との夫婦関係の変化が原因であった。
夫に他の女性の存在を疑いながらも、自分が女として生きていられる時期に寂しさを思える。幸せだったはずの夫婦関係があの日をさかいに少しづつ変化していった。
そんなある日、大学の同級生由紀がセックスレスの悩みを相談にやってきた。
経済的にも恵まれた「勝ち犬」の妻由紀が抱く「子供の母親」としか見れなくなったという夫の言葉をきかされ、身につまされる陽子。敗北感、結婚して知る妻の孤独…彼女の孤独は陽子の共感を呼んでいた。
やがて、解決の道を見つけるかと思われた陽子であったが・・・
小説:「婚外恋愛」全、一四四ページより一部抜粋 掲載